プロフィール

 

 僕は、2001年1月18日生まれ♂のビーグル犬。名前は、ぺりお(PERIO)です。

 生まれたのは仙台のブリーダーらしいのだが、まだ赤ん坊だったので記憶がない。雪がまだ残っている寒い日に、山形市のペットショップ「白○園」のケージにいたことを覚えている。道路に面したガラス越しに、外の景色を眺めるのが好きだった。毎日いろんな人が通り過ぎる。

 ある日、ひとりのオッサンがじっと僕のことを見ている。僕もじっと見返した。お互いに目があったので、にこっと笑った。オッサンも、にこっと笑った。オッサンは、ガラスの向こうから何か喋っていたが、聞こえなかった。

 それから、ときどきオッサンは店の前に来てはガラス越しに僕に何か話しかけてきた。僕はしっぽを振って、ガラスに顔を押しつけてみるのだが、何を喋っているのか分からなかった。

 「白○園」に来て二ヶ月くらいたった。僕と同じころやってきて、隣のケージに入っていた柴くんやシーズーちゃん、猫のアメリカンショートヘアのカワイ子ちゃんは、買い手がついてみんないなくなった。あたらしく隣には、ロングヘアのミニチュアダックスくんが入っていて、通りすがりのひとたちの人気を独り占めにしていた。僕は、だんだんケージが窮屈になってきて、いつもふてくされて寝ていた。最近はいつものオッサンもあまり来なくなって、退屈な毎日を過ごしていた。

 5月4日、ゴールデンウィーク真っ只中。天気も良く、大通りは歩行者天国で人がたくさん出ていた。通りの喧騒に耳を傾けながら、いつものように昼寝をしていると、酒臭く、顔を赤らめたあのオッサンが、店の中に入ってきた。そして「このビーグルなかなか売れないね」と、店のオヤジさんに話しかけた。「お客さんが買ってくれるのを待ってるんですよ」と言う店のオヤジの言葉に、僕はドキッとした。そうだ。はじめてこのオッサンと目が合ったときから、僕はなんとなく僕のオトーサンになってくれるのは、このオッサンのような気がしていたからだ。僕はしっぽを振りながら熱い視線を送った。赤ら顔のオッサンは目を細めて「カード使えますか?」と言った。店のオヤジは、すごく機嫌よく「もちろんです」と言いながら、僕をダンボール箱に入れてくれた。真新しいダンボールの匂いが、なんとも心地よかった♪。

オッサン、いや僕のオトーサンの家に着き、庭に僕を放してくれた。庭は芝生で気持ち良い。失礼して我慢していたウンチをさせていただく。青空の下、芝生でするウンチはサイコー!そこへオカーサンがニコニコしながらやってきて、喜びながら僕のウンチを処理してくれた。オトーサンもオカーサンも僕のことを「ペリ」と呼んでいる。オトーサンとオカーサンに、“これからよろしく頼むね”という意味も含めてじゃれついて愛想をふるまっているところに、「まぁ〜、なんてかわいいんでしょ!」という甲高い声が聞こえた。隣の家との境の塀の隙間から、素敵なオバチャマが僕のことをじっと見ている。

・・・と、いうことで僕はこの家の家族の一員になった。「ぺり」と呼ばれていたのは、僕の前にこの家にいたメスのビーグル犬の名が「ペリコ」だったということを後に知った。僕がオスだから必然的に「ペリオ」になったらしい。ちなみに「ペリコ(perico)」とは、歯科用語で智歯周囲炎すなわち、親知らず歯の炎症のことで、「ペリオ(perio)」とは、歯周病の意味である。オトーサンは、歯医者なのだ。

共稼ぎで日中オトーサンもオカーサンもいないときには隣のオバチャマが僕と遊んでくれる。隣のオバチャマは一人暮らしで、時々小学生のお孫さんが来て、僕と一緒に遊ぶこともある。お孫さんはオバチャマのことをグランマと呼んでいるので、僕もグランマと呼ばせてもらうことにしている。

僕が好きなものは、ワニのおもちゃとボール。サッカー大好き。密かに犬界最初のJリーガーを目指している。散歩と食事に至福を感じる。音楽は苦手。テレビはほとんど興味がないので見ないが、「千と千尋の神隠し」だけは面白かった。

こんな僕だけど、どうぞよろしく!